New Auracast™ Devices Validate the
Potential of This Latest Bluetooth
Audio InnovationBluetoothオーディオの最新機能Auracast™のポテンシャルを証明する対応機器が続々登場

Auracast^™ ブロードキャスト オーディオが公開されたとき、それがいかに周りの人や環境との豊かな関りを実現できるか大きな期待が寄せられました。このBluetooth^®の新機能は、あなたのオーディオを家族や友人と共有できるようになり、スポーツバーやジムをはじめとする公共の場で、今までミュートされていたテレビの音声を自分のデバイスで直接聴くことができるようになります。また、Auracast^™対応の会議室・交通施設・礼拝施設などの場で自分にとって最高の音で聴くことが可能になります。そして、あらゆる聴覚レベルの人のオーディオアクセシビリティに新たな可能性を生み出す聴覚補助ソリューションの拡大展開に、新しい選択肢をもたらすと期待されています。

業界アナリストからは、2030年には250万カ所の施設がAuracast^™ ブロードキャスト オーディオを装備するという予測もあります。このように新しい体験が広まることでBluetooth^®のオーディオ周辺機器の価値が高まると同時に、オーディオアクセシビリティに新たな可能性を生み出す聴覚補助ソリューションの規模の拡大に新たな選択肢が生み出されています。

この期待に応えるためには、Auracast^™の送信機・受信機・アシスタントが普及する必要があります。そして、喜ばしいことにオーディオデバイスメーカーからは既に製品が登場し始めています。その多くが、IFA 2024で初披露されました。

Auracast^™送信機

スマートフォン、ノートパソコン、テレビ、さらには館内放送システムや音響設備のいずれもが、Auracast^™送信機になり得ます。送信機は、ブロードキャストに関する情報（ブロードキャストの名前、コンテンツ、コーデック設定など）をAuracast^™アシスタントに提供するアドバタイズと、1つまたは複数のオーディオストリーム（ステレオ音声の左と右のオーディオストリームなど）を含む、Auracast^™ブロードキャストを送信します。

Listen TechnologiesとAmpetronic、Aura by Opus、Bettearなどのメーカーが開発した施設向けのAuracast^™送信機は、受信範囲内にあるAuracast^™受信機に向けてAuracast™の信号をブロードキャストできます。ソニー、サムスン、シャオミなどの大手スマートフォンメーカーでは既にOSを更新してスマートフォンをAuracast^™ ブロードキャスト オーディオ対応にしており、これらのメーカーのスマートフォンでAuracast^™ブロードキャストの送信ができます。別種の送信機であるAuracast^™ TVも、ハイセンスが開発したものをはじめ、製品が発売されています。ArendiやGN Resoundなど他のメーカーからは、従来のテレビでもブロードキャストができるTVストリーマーが販売されているほか、GN ResoundやAuderaからAuracast^™ブロードキャストを送信できるピンマイクも発売されました。時とともに、ますます多くの企業がAuracast^™送信機を市場に登場させています。

Auracast^™アシスタント

Auracast^™アシスタントはAuracast^™のアドバタイズがないかをスキャンし、受信可能なAuracast^™ブロードキャストの中からユーザーが選択できるようにユーザーインターフェース（UI）を提供します。UIは、公共の場でWi-Fiに接続するときに現在一般的に使用されるものと同様のものです。スマートフォンでの標準装備に加え、ゼンハイザーやJBLなどのメーカーでもAuracast^™アシスタントを開発しており、発売（または発売を予定）しています。Auracast^™アシスタントの多くは、スマートフォンアプリという形で提供され、これらを使ってユーザーは受信したいAuracast^™信号を選択できます。アシスタントを使うことで、複数のAuracast^™ブロードキャスト間の切り替えも、一切の遅延なく行えます。

Auracast^™受信機

Auracast^™受信機になるのは、ヘッドホン、スピーカー、イヤホン、補聴器などです。Auracast^™アシスタントでAuracast^™の信号を選択すると、Auracast^™受信機でそのブロードキャストを受信できるようになります。JBL、サムスン、ゼンハイザー、ソニーをはじめとする大手ヘッドホン・イヤホンメーカーがAuracast^™対応受信機を最新製品のラインアップに加えています。GN ResoundやZepp Clarityで開発されているAuracast^™補聴器では、アクセシビリティの大幅な向上を実現できます。JBLなどの大手メーカーから、Auracast^™ ブロードキャスト オーディオ対応のBluetooth^®スピーカーも発売されています。

JBLのコンシューマーオーディオ担当プレジデントであるカーステン・オレセン（Carsten Olesen）氏は次のように述べています。「Auracast™ ブロードキャスト オーディオについてBluetooth SIGと協力できたことは、オーディオ企業である当社に変革をもたらす出来事でした。Bluetoothの革新的なブロードキャスト技術と卓越性を追求する取り組みは、当社の製品群をより優れたものにし、当社のお客様のオーディオ体験に全体的な向上をもたらしています」

後付けソリューションでAuracast^™ブロードキャストに対応

Auracast^™ ブロードキャスト オーディオの恩恵を享受し、また実装するための方法は、新しいAuracast^™デバイスの普及を待つだけではありません。先日、ABI Researchは「Auracast^™ Broadcast Audio Retrofit Solutions and Opportunities（Auracast^™ブロードキャストオーディオの後付けソリューションとその可能性）」というレポートを発表し、公共の場でFlairmeshやArendiが開発したAuracastドングルなど費用効果の高い後付けソリューションを使用して、Auracast^™による居住者や訪問者のオーディオ体験拡充と聴覚補助強化を図る可能性を解説しました。ドングルを使用すれば、従来のスマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどをAuracast^™送信機として使用できます。

Auracast™の後付けソリューションは、Auracast^™送信機・受信機のより広範な普及の加速に一役買っています。新たに公開されたインフォグラフィック資料は、施設やデバイスがすぐにでも活用できるようAuracast^™の後付けソリューションについて概説し、後付け設置の障壁が最も低く、かつ最も大規模な展開を期待できるケースをいくつか紹介しています。

このBluetooth^®の新機能については、デモイベントのAuracast^™ Experienceのご紹介を通じてより詳しく知ることができます。また、Auracast™製品のエコシステムがどのように形成され、アナリストのデバイス予測や市場トレンドを裏付けているのかもご覧いただけます。