CEOご挨拶

Bluetooth SIG メンバー コミュニティは、Bluetooth® 技術が持つ機能の向上と、新しい市場トレンドを生み出すためのイノベーションの実現に専心しています。ワイヤレスオーディオやウェアラブルデバイスに始まり、資産追跡や電子棚札(ESL)ソリューションに至るまで、Bluetooth SIG メンバー企業は、消費者、商業、産業におけるユースケースのニーズに応え続けています。

このBluetooth®市場動向 2024 年版では、LE Audio および Auracast ブロードキャスト オーディオの実装、Bluetooth Classic Audio から LE Audio への移行に関する最新の予測を公開しています。また、ESL やアンビエントIoT など、新規かつ大規模な市場の進展にハイライトを当てています。これらの市場が引き続きどのように発展していくか、私たちは期待を込めて見守っています。

Bluetooth®市場動向 2024 年版における予測は、よりコネクテッドな世界を創造するために数々のイノベーションの開発を進めている、多くの Bluetooth SIG メンバー企業のたゆまぬ努力を反映しています。

このような素晴らしいコミュニティの一員であることを光栄に思います。

マーク・パウエル | CEO | Bluetooth SIG, Inc.


Bluetooth® 市場動向は、ABI Researchの最新予測と他の複数のアナリスト企業からの見解に基づき、世界のIoT(モノのインターネット)に関わる意思決定者が、技術ロードマップや市場においてBluetooth 技術が果たす役割について、最新情報を入手できるよう支援することを目的としています。

特に断りのない限り、出典の明記のない統計データは ABI Research を出典としています。ABI Research は、Bluetooth データセット(2023年第4四半期, CR-BLU-148)、無線接続(2024年第1四半期, MD-WCMT-194)、モバイルアクセサリーおよびウェアラブルデバイス(2023年第3四半期, MD-WEAR-109)、資産追跡 IoT 技術(2023年第2四半期, MD-AST-101)などのデータを参照しています。

Bluetooth®
総出荷数

Shipments

年間出荷台数

デバイス総出荷台数の推移は堅調な増加が見込まれます

アナリストの予測によると、新型コロナウイルスの世界的流行後の長期予測は力強い成長に戻りつつあります。2028 年までに年間 75 億台の Bluetooth 対応機器が出荷され、今後 5 年間の年平均成長率(CAGR)は 8% になると予測されます。

総出荷数

バージョン別出荷数

Bluetooth®技術は複数の無線バージョンをサポートしており、それにより開発者はそれぞれの顧客が持つ固有の接続ニーズを満たす製品を構築できます。

現在、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、テレビを含むすべての主要なプラットフォー ムデバイスは、Bluetooth Classic と Bluetooth LE の両方が搭載された Bluetooth デュアルモードデバイスです。このため過去 5 年間に出荷された Bluetooth デバイスのほとんどはデュアルモードであり、今後も同様となる見通しです。さらに LE Audio の導入に伴い、イヤホンなど多くのオーディオ機器も Bluetooth デュアルモードによる作動に移行しつつあります。

消費者向けコネクテッド電子機器の継続的な力強い成長により、LE Audio の普及とも相乗して、周辺機器は引き続き Bluetooth® LE シングルモードデバイスの出荷台数の伸びを牽引する見込みです。今後 5 年間における Bluetooth LE シングルモードデバイスの年間出荷台数は、デュアルモードデバイスの年間出荷台数にほぼ匹敵することが見込まれます。

1.8 BILLION

2024 年に予測される Bluetooth® LE シングルモードデバイスの出荷台数

周辺機器が Bluetooth® LE シングルモードデバイスの成長の原動力に

周辺機器の継続的な力強い成長が原動力となり、Bluetooth® LE シングルモードデバイスの出荷台数は、今後 5 年間で 2 倍以上になると予測されます。さらに、LE のみのシングルモード と、Classic + LE のデュアルモード両方のデバイスを考慮すると、Bluetooth LE は、2028 年までに Bluetooth デバイス全体の 97% に搭載されると予想されます。

100%

の新しいスマートフォン、タブレットおよびノートパソコンがデュアルモードに対応 (Bluetooth® Classic + Bluetooth LE)

すべての主要なプラットフォームデバイスが Bluetooth® Classic と Bluetooth LE に対応しています

開発者は、すべての主要プラットフォームデバイスに Bluetooth® Classic および Bluetooth LE が搭載されているとの前提でそれらを活用できます。Bluetooth LE および Bluetooth Classic が新しい携帯電話、タブレット、ノートパソコンのほぼ 100% に搭載されていることから、Bluetooth 技術対応のデュアルモードプラットフォームデバイスは完全な市場飽和状態に達しつつあります。

3.5 BILLION

の Bluetooth®周辺機器が 2024 年に出荷され、2028 年には 55 億台に拡大するとの予測

周辺機器が Bluetooth® デバイスの出荷数の伸びを引き続き牽引しています

ほぼすべてのスマートフォン、タブレットおよび PC は Bluetooth® LE 対応のため、周辺機器における Bluetooth 技術の成長率はプラットフォームデバイスを継続的に上回り、今後 5 年間の CAGR は 12% と予測されます。

今後の機能強化

Bluetooth SIG のメンバー コミュニティは、Bluetooth®技術の能力拡大と機能強化、すなわちイノベーションの促進、新しい市場の創出、ワイヤレス通信の可能性の再定義に継続的に取り組んでいます。メンバー企業間における懸命かつたゆまぬ努力と協力こそが、継続的なイノベーションの原動力です。通常、50 件以上の仕様策定プロジェクトが進行中ですが、ここでは Bluetooth 技術強化に向け進行中のプロジェクトの一部をご紹介します。

チャネルサウンディング

現在、Bluetooth®ワイヤレス技術によるデバイス測位機能には、アドバタイズ配信(プレゼンスの測定用)、RSSI(経路距離測定)、方向探知(高精度方向探知)などがあります。これに加え、現在、2 台の Bluetooth 対応機器間の安全かつきめ細かな距離測定を可能にする仕様開発プロジェクトが進行中です。この機能は、より高精度な位置情報システムの構築をサポートすることが期待されています。

データスループットの向上

LE 2M PHY は、消費者がスマートフォンに接続する IoT 機器の増加に伴い、そうした消費者に提供するデータ転送性能の向上を含めた数々の市場機会に対応することを目的として導入されました。今日、こうした接続機器数は増加しており、より大きなメディアのストリーミングに対応するだけでなく、より高い性能が求められています。このため、さらに高いデータレートを実現する Bluetooth® LE PHY には大きな利点が期待できます。データスループット向上プロジェクトは、こうした市場ニーズの高まりに対応するために立ち上げられました。最大 8 Mbps のデータレートサポートを目指しています。

Bluetooth LE のより高周波数帯域への対応

現在、6GHz 周波数帯を含む追加の免許不要のミッドバンド周波数帯における Bluetooth® LE の動作を定義する、仕様策定プロジェクトが進行中です。この新たな周波数帯域拡張プロジェクトは、データスループットの向上、低遅延、測位精度の向上など、Bluetooth の将来にわたる確実かつ継続的な性能向上を可能にします。

新たなユースケース

Bluetooth SIG メンバー コミュニティが革新的な仕様と機能の開発を続ける中、Bluetooth®技術はますます多くの既存のユースケースに利用されるとともに、広範な新しいユースケースへの活用拡大とそれらの創造に役立てられています。

Auracast ブロードキャスト オーディオ

Auracast ブロードキャスト オーディオは、日々の生活と人生を変えるようなオーディオ体験を実現する、Bluetooth®の新機能です。オーディオ共有やミュート解除、そして最高の音で聴くことを可能にし、周囲の人や環境との関わりを豊かにします。

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デジタルキー

日常生活におけるスマートフォンの役割が拡大し続ける中、Bluetooth®技術は、便利で安全なデジタルキーとしてのスマートフォンの使用を可能にします。車や自宅、オフィスビルなどに近づくことで、ドアやスペースを開錠できます。

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電子棚札

電子棚札(ESL)は、バッテリーで稼働する電子ペーパー(e-paper)の小型ディスプレイで、紙ラベルの代わりに棚端に設置して商品および価格情報を表示します。ESL は無線技術を使用して中央のハブと通信し、動的な自動価格表示ネットワークを形成します。ESL は小売業における価格表示の自動化、棚卸しの改善、買物客の利便性向上に貢献します。

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ネットワーク照明制御

ネットワーク照明制御(NLC)システムは、個別にアドレスが指定でき、豊富なセンサーを備えた照明器具と制御デバイスによるインテリジェントなネットワークであり、システムの各コンポーネントによるデータの送受信が可能です。Bluetooth® NLC システムは、オフィス、小売店、医療施設、工場、その他商業施設に導入することにより、省エネルギー、利用者の体験向上、建物運用の効率向上などの改善策を組み合わせて実現します。

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スポットライト

アンビエントIoT - Bluetooth® IoT デバイスに新たなクラスが出現

アンビエントIoT は、電波、光、運動、熱、その他の周囲に存在する環境エネルギー源からエネルギーを取り込み主な電力源とする、新しいクラスの IoT デバイスです。最近、Bluetooth SIG は ABI Research との提携により、以下の内容を含む新たな市場調査レポートを公開しました。

  • アンビエントIoT の定義
  • 対象となるユースケースの概要
  • アンビエントIoT が持つ可能性を活かすために必要な次のステップ

また、低消費電力、低コスト、柔軟性、相互運用性、拡張性を特徴とするアンビエントIoT のユースケースに対応する上で、Bluetooth®技術が果たす中心的な役割についても解説しています。

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Bluetooth®
ソリューション分野

Areas

市場のニーズに応えるソリューション

Bluetooth®技術は、ワイヤレス接続への拡大し続けるニーズを満たすため、フルスタックかつ目的に合わせたソリューションを提供します。Bluetooth 技術は、オーディオストリーミングへの対応を始めとして、低消費電力のデータ転送、屋内位置情報サービス、そして信頼性の高い大規模デバイスネットワークへと発展し続けてきました。

オーディオストリーミング

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データ転送

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位置情報サービス

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デバイスネットワーク

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オーディオストリーミング

Bluetooth®技術が取り除いた最初のコードの一つは、オーディオケーブルでした。ヘッドホンやスピーカーなどからケーブルの煩わしさを取り除いた Bluetooth 技術は、オーディオに革命を起こし、私たちがオーディオメディアを使用し、体験する方法を一変させました。

主要なデバイスカテゴリー

ワイヤレスヘッドセット

ヘッドホンから完全ワイヤレスイヤホンまで、オリジナルのワイヤレスオーディオデバイスである Bluetooth®ヘッドセットは、今や携帯電話の必須アクセサリーです。

ワイヤレススピーカー

自宅の Hi-Fi エンターテインメントシステムはもちろん、ビーチや公園でも使用できるポータブルオーディオなど、多種多様な形とサイズのスピーカーがあり、あらゆる場面で使用されています。

車載システム

Bluetooth®車載インフォテインメントシステムは、ドライバーのスマートフォンと連携させることによってオーディオストリーミングや通話がハンズフリーで可能になり、ドライバーは運転に集中できます。

補聴器

LE Audio は、標準的な Bluetooth®補聴器開発への対応に加え、次世代の補聴システムを可能にする Auracast ブロードキャスト オーディオに対応しています。

オーディオストリーミングデバイスの出荷台数は引き続き伸長しています

パンデミック後の課題や景気減速にも関わらず、Bluetooth®オーディオは成長の一途をたどっています。

1.38x GROWTH

2024 年から 2028 年にかけ予測される Bluetooth®オーディオストリーミングデバイスの年間出荷台数

オーディオストリーミング

今を牽引するソリューション

イヤホンの出荷台数は増加の一途をたどり、市場をリードしています

2024 年の Bluetooth®イヤホンの出荷台数は 4 億 4800 万台が見込まれます。2028 年までには 59% 増加し、7 億 1200 万台に達する予測です。

59%

2024 年に出荷が予測される Bluetooth®ワイヤレスヘッドセットにイヤホンが占める割合

Bluetooth®技術はワイヤレススピーカーのほぼすべてに搭載されています

全体的な需要と、より高い柔軟性やモビリティに対する要求の高まりに伴い、スピーカーへの Bluetooth®技術の採用も引き続き拡大する見込みです。

262 MILLION

2024 年に予測される Bluetooth スピーカーの出荷台数

オーディオストリーミング

未来を推進するソリューション

約 25 年ものイノベーションを基に策定された LE Audio は、Bluetooth®オーディオの性能を強化しています。補聴器への標準化対応が追加され、新機能の Auracast ブロードキャスト オーディオは、スマートフォン、タブレット、テレビ、公共のサウンドシステムなどのオーディオソースデバイスから、一つまたは複数のオーディオストリームを放送し、台数無制限のイヤホン、スピーカー、補聴器などオーディオシンクデバイスによる受信を可能にします。Auracast ブロードキャスト オーディオは、個人的なオーディオ共有および場所を基盤としたオーディオ共有を可能にするなど、イノベーションのための大きく新しい可能性をもたらします。

Auracast ブロードキャスト オーディオは新しいオーディオ体験をもたらします

アナリストによる予測では、今後 5 年間で Auracast対応デバイスおよび公共の場における導入の両方に、大幅な増加が見込まれます。それにより新たな体験が促進され、Bluetooth®オーディオ周辺機器の価値が向上し、音声アクセシビリティに新たな可能性をもたらす聴覚補助ソリューションのための、新しい拡張性オプションの誕生が期待されます。Auracast導入のこうした拡大は、LE Audio デバイスの導入速度に直接の影響を与えるでしょう。サムスンや Xiaomi などの大手スマートフォン企業は、すでに OS を Auracast ブロードキャスト オーディオ対応にアップデートしています。

2.5 MILLION

2030 年までに Auracast ブロードキャスト オーディオの導入が見込まれる公共の場の数

LE Audio はオーディオパフォーマンスを強化します

LE Audio は、より低い消費電力でより高い音質を提供します。それによりオーディオ開発者が消費者の性能要求の高まりに応えることを可能にし、オーディオ周辺機器市場(ヘッドセット、イヤホン、補聴器など)全体の継続的な成長を推進します。

3 BILLION

2028 年までに予測される LE Audio 対応デバイスの年間出荷台数

「ABI Researchは、Auracast ブロードキャスト オーディオ機能が Bluetooth®オーディオデバイスおよび聴覚補助デバイスの標準機能となり、個人的なオーディオ共有に始まり公共の場での聴覚強化や聴覚補助に至るまでの幅広い領域で、多様かつ革新的なオーディオユーザー体験を可能にすると予測しています。」

アンドリュー・ジニャーニ、ABI Research

LE Audio は、補聴器におけるBluetooth®オーディオの実装を標準化します

業界の専門家は、LE Audio が補聴器に迅速に導入されると予測しています。補聴器サポートの充実と難聴者の満足度向上に貢献することにより、LE Audio には、現在 15 億人を超える難聴者に聴覚補助を提供できる可能性があります。

2.5 BILLION

2050 年までに
ある程度の聴覚障害を
抱えると予測される
人口

継続的な成長を遂げる OTC 補聴器市場

2022年、米国食品医薬品局は OTC(over-the-counter)補聴器のカテゴリーを設けました。これにより米国では、診察、聴力検査、処方箋を必要とせずに OTC 補聴器を購入できるようになり、そのため今後 5 年間で、Bluetooth® OTC 補聴器の普及が加速すると予想されます。

10x INCREASE

2028 年までに予測される Bluetooth®対応 OTC 補聴器の年間出荷台数

オーディオストリーミング

LE Audio への移行

デュアルモードが Bluetooth® Classic Audio と LE Audio の架け橋となるでしょう

LE オーディオを採用する際、エコシステム・ベンダー(プラットフォーム及び周辺機器サプライヤーを含 む)は、おそらく異なる戦略を実施し、様々なペースでこの技術を機器に組み込むことになるであろう。本予測期間を通じて、ほとんどのメーカーは移行を促進するためにデュアルモード・オーディ オ・ソリューションの提供を開始するであろう。やがてエコシステムが成熟し、新たなユースケースが固まるにつれて、スタンドアローンの LE オーディオ・デバイスが大幅に増加するとアナリストは予想している。



データ転送

フィットネストラッカーやヘルスおよびウェルネスモニターに始まり、おもちゃやツール類に至るまで、何十億台もの新しい Bluetooth®低電力データ転送デバイスが、日々消費者をケーブルから解放しています。

主要なデバイスカテゴリー

スポーツ&フィットネス

Bluetooth® 技術は、手首に装着し、あらゆる場所で歩数、運動量、活動量、睡眠をモニターし表示するフィットネストラッカーやスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスを実現します。

PC 周辺機器およびアクセサリー

Bluetooth® 技術の原動力は、ケーブルからの解放です。 キーボード、トラックパッド、マウスなどの周辺機器は、パソコンとの接続にもはやケーブルを必要としません。

ヘルス&ウェルネス

血圧計から携帯型超音波装置やエックス線画像診断装置に至るまで、Bluetooth® 技術は人々の健康状態の把握と改善をサポートするとともに、医療従事者による質の高い医療の提供を容易にします。

1.56x GROWTH

2024 年から 2028 年にかけ予測される Bluetooth®データ転送デバイスの年間出荷台数

データ転送

今を牽引するソリューション

健康に対する意識の高まりが、ウェアラブルの成長を促進しています

スマートウォッチや、スポーツ、フィットネス、ウェルネストラッカーへの需要は、健康意識の高まりやパンデミック後のオンラインヘルスサービスの浸透、ヘルスセンサーの新たな技術的進歩によって拡大しています。

177 MILLION

2024 年に予測される Bluetooth®スマートウォッチの出荷台数

35 MILLION

2024 年に予測される Bluetooth®スポーツ、フィットネス、ウェルネストラッカーの出荷台数



コンシューマー・エンターテインメント機器業界では、Bluetooth®技術を制御用に標準化しました

利便性向上への欲求から、テレビ、スピーカー、セットトップボックス、ゲーム機などの製品用リモコンの需要が増加しています。

334 MILLION

2024 年に予測される Bluetooth® OEM リモコンの出荷台数

85 MILLION

2024 年に予測される Bluetooth®ゲームコントローラーの出荷台数



ハイブリッドワークや在宅勤務の継続的増加により、PC アクセサリーの需要が高まっています

Bluetooth® PC アクセサリーへの高い需要が継続しています。過去 5 年間にリモートワークが 44% 増加し、より多くの人々が、自宅を公私を兼ねた空間として利用しています。それにより Bluetooth 接続が可能な家庭用および周辺機器へのニーズが高まっています。

325 MILLION

2024 年に予測される PC アクセサリーの出荷台数

データ転送

未来を推進するソリューション

Bluetooth®ウェアラブルデバイスは引き続き高い成長を示しています

Bluetooth®対応フィットネストラッカーやヘルスモニターによる個人の健康増進効果への理解が深まり、あらゆる年齢層におけるウェアラブルデバイスの需要が高まっています。

648 MILLION

2028 年に予測される Bluetooth®ウェアラブルデバイスの出荷台数

スマートウォッチがウェアラブルカテゴリーを牽引し続けます

スマートウォッチがより高度になり、さらに多くの機能を搭載するにつれ、人々をつなぐ役割(電話、メール、テキストメッセージ、音楽など)だけでなく、フィットネスやウェルネストラッカーの役割までも担うようになっています。2024 年には 1 億 7700 万台の Bluetooth®スマートウォッチの出荷が見込まれており、2028 年までに年間出荷台数は 2 億 3400 万台に達し、1.5 倍の増加が見込まれます。

234 MILLION

2028 年に予測される Bluetooth®スマートウォッチの出荷台数

Bluetooth® AR/VR デバイスには大きな成長が見込まれます

ウェアラブルデバイスの定義は拡大を続けています。ウェアラブルデバイスは多様な形態や機能が製造されており、これまで述べてきた以外の体験を実現し拡張する助けとなります。これにはゲーム用やバーチャルトレーニング用の VR ヘッドセットに加え、工業製造用、倉庫管理業務用、資産追跡用のウェアラブルスキャナやカメラが該当します。2028 年までに年間 8000 万台近くの Bluetooth VR ヘッドセットが出荷される見通しです。


スマートグラスはナビゲーションに使用され、ユーザーに移動経路(およびその他の補足情報など)をスーパーインポーズによって表示します。スマートグラスはまた、トレーナー研修の目的や、タスクやプロセスの記録を通じた教育支援、完了したタスクのバーチャルな確認にも使用されます。アナリストの予測では、2028 年までに 4300 万台を超える Bluetooth AR スマートグラスが出荷される見込みです。

5x GROWTH

今後 5 年間に予測される Bluetooth® VR ヘッドセットの出荷台数


4x GROWTH

今後 5 年間に予測される Bluetooth® VR コントローラーの出荷台数

24x GROWTH

2024 年から 2028 年にかけ予測される Bluetooth® AR スマートグラスの出荷台数

位置情報サービス

Bluetooth®技術は現在、高精度の位置情報サービスに対する需要増加を受け、デバイスの測位技術として幅広く使用されています。1 台の Bluetooth デバイスに他のデバイスの存在、距離および方向検出を可能にすることにより、Bluetooth 技術は、他の測位無線にはない柔軟性を実現しています。これにより、例えばビルの管理者および所有者が、建物における多様で変化するニーズに合うよう屋内測位ソリューションの規模を変更することを可能にします。

主要なデバイスカテゴリー

資産追跡タグ

Bluetooth® 技術は、リアルタイム位置情報システム(RTLS)ソリューションの急速な成長を支えています。このソリューションは、倉庫内の作業員や道具、あるいは病院内の患者や医療機器の位置を特定するなど、モノや人の追跡に用いられています。

個人向け持ち物探索ソリューション

鍵や財布、ハンドバッグなどの個人の所有物に Bluetooth® タグを装着する消費者が増えています。 タグが装着されていれば、紛失した際にはスマートフォンのアプリを起動するだけで紛失物の位置を特定できます。

入退室管理システム

スマートフォンの日常生活での役割は拡大を続けています。Bluetooth®技術はスマートフォンを便利で安全なデジタルキーとして活用し、自家用車や自宅、オフィスビルなどに近づくと同時にドアやスペースを開錠することを可能にします。

2.68x GROWTH

2024 年から 2028 年にかけ予測される Bluetooth®位置情報サービスデバイスの年間出荷台数

位置情報サービス

今を牽引するソリューション

商業資産追跡システム

Bluetooth®リアルタイム位置情報システム(RTLS)は急成長が見込まれます

Bluetooth® RTLS の導入件数は、予測期間の 5 年間を通じて大きな成長が見込まれています。製造業における新規制の安全要件、より厳格なコンプライアンス手順、持続可能な運用対策により、RTLS ソリューションに対する需要はこれまで以上に高まっています。

178 THOUSAND

2024 年末までに予測される Bluetooth® RTLS の総実装件数

Bluetooth®商業用資産追跡ソリューションの急速な拡大が、Bluetooth 位置情報サービスの成長を牽引しています

より多くの商業施設と産業施設が、リソースおよび在庫管理の最適化のため Bluetooth®資産追跡ソリューションの利用を開始しています。アナリストの見解では、位置情報サービスソリューションの中でも資産追跡のアンカーポイントとタグが継続的な成長の原動力であるとの結論です。

107  MILLION

2024 年に予測される Bluetooth®資産追跡デバイスの出荷台数

消費者向け持ち物探索ソリューション

個人向け持ち物探索ソリューションの年間出荷台数が継続的に増加しています

精度の向上に加え、個人的な持ち物探索やデバイス追跡ソリューションに対する需要の増加が、Bluetooth®持ち物探索イノベーションのより幅広い使用を促進しています。その結果、2028 年までに年間出荷台数は 4 倍に増加する見込みです。

115 MILLION

2024 年に予測される個人向け Bluetooth®持ち物探索ソリューションの出荷台数

アクセス制御ソリューション

Bluetooth® 技術は自動車アクセス制御において重要な役割を担っています

デジタルキーの認知および普及の向上は、スマートフォンが持つアクセスおよび制御機能に対する需要を牽引しています。Bluetooth®対応のキーフォブはドアの施錠と開錠を行うだけでなく、ドライバーにさらなる利便性をもたらします。

29 MILLION

2024 年に予測される Bluetooth®対応キーフォブおよびアクセサリーの出荷台数

大手自動車メーカーがスマートフォンのデジタルキー機能への対応を開始

キーフォブの成功を基盤とし、スマートフォンに搭載された Bluetooth®技術は、持ち運びが必要なデバイス数を減らしつつ、自動車への安全なアクセスを可能にします。スマートフォンにおける搭載率 100% を達成したBluetooth 技術は、こうしたニーズに応えられる唯一無二の地位を確立しています。

100%

の新しいスマートフォンが Bluetooth®技術を搭載

位置情報サービス

未来を推進するソリューション

サプライチェーンにおける可視性向上への要求が Bluetooth®資産追跡の成長を促進しています

サプライチェーンの可視性向上を実現するための主要なユースケースが新たに出現しつつあります。リアルタイムの位置追跡や、あらゆる製品に関するエンドツーエンドの可視性に対するベンダーからの需要が高まりに伴い、製薬業界や食品業界では、統合ソリューションをサポートするBluetooth のような技術に注目が集まっています。

322 MILLION

2028 年に予測される Bluetooth®資産追跡デバイスの出荷台数

Bluetooth®はセキュアな高精度測距によって位置情報サービスソリューションに新たな性能基準を打ち立てます

間もなくBluetooth®技術に高精度測距が加わることにより、探索中の持ち物へのユーザーの接近に伴う持ち物探索ソリューションの大幅な精度向上が可能になります。パッシブキーレスエントリーソリューションでは、セキュリティと精度をさらに高めるための新たなレイヤーの追加が可能になり、リアルタイム位置情報システム(RTLS)の性能が向上します。

スポットライト

スマートラベルの登場

Bluetooth のトラッキングタグに、新たなクラスが登場しました。 この革新的なラベルは、電波、光、運動、熱、その他の周囲にある利用可能なエネルギー源からエネルギーを取り込んで動力源とし、多様なユースケースに対応することで、さまざまな業界の資産追跡を再定義しています。このラベルは低コストかつバッテリーフリーで、新たなクラスに属し、従来実現が不可能だった資産追跡のユースケースを可能にしています。医薬品や農産物のような主要産業におけるサプライチェーンの可視性向上はその一例です。現時点での市場予測には含まれていませんが、スマートラベルは今後の Bluetooth 技術における新たな潮流を代表する存在です 。

スマートラベルの詳細については、アンビエントIoT市場調査レポートをお読みください。

デバイスネットワーク

自宅や商業施設、その他の環境における Bluetooth® デバイスネットワークソリューションは、高い信頼性と安全性を担保しつつ、ネットワーク内にある数十台、数百台、数千台のデバイスに接続できます。

主要なデバイスカテゴリー

スマートホームデバイス

照明、サーモスタット、家電製品、カーテン、セキュリティシステムなどを含む Bluetooth®スマートホームデバイスは、ユーザーによる住宅環境の制御・自動化と、エネルギー使用量の監視、セキュリティの向上を容易にします。

ネットワーク照明制御デバイス

Bluetooth®ネットワーク照明制御(NLC)システムは、オフィス、小売店、医療施設、工場、その他商業施設に導入することにより、建物のエネルギー効率化や、利用者の体験向上、建物運用の効率向上などの改善策を組み合わせて実現します。

状態監視システム

Bluetooth®ワイヤレスセンサーネットワークは、照度、温度、湿度、稼働率を監視して、従業員の生産性を向上させ、建物運営に要するコストの削減を可能にします。また、製造機器の状態とメンテナンス要件への適合性を高めて、計画外の稼働停止時間を削減します。

電子棚札

Bluetooth®電子棚札(ESL)は、バッテリーで稼働する電子ペーパー(e-paper)の小型ディスプレイで、紙ラベルの代わりに棚端に設置して商品および価格情報を表示します。ESLは小売業における価格表示の自動化、棚卸しの改善と、買物客の利便性向上に貢献します。

2.44x GROWTH

2024 年から 2028 年にかけ予測される Bluetooth®デバイスネットワークデバイスの年間出荷台数

デバイスネットワーク

今を牽引するソリューション

スマートホームデバイスが引き続き市場における大きな役割を果たします

現在、Bluetooth®技術はあらゆるスマートホームデバイスのコミッショニングに採用され、スマートホームにおける主要な位置を占めています。さらに Matter 規格に採用されたことにより、スマートホームにおける Bluetooth 技術の役割は、今後数年にわたり他の追随を許さないものとなるでしょう。

675 MILLION

2024 年に予測される Bluetooth®スマートホームデバイスの出荷台数

スマートホーム市場におけるコネクティビティの向上は、スマート家電の大幅な増加をもたらします

Bluetooth®技術は多くのスマートホームソリューションに採用される技術として地位を確立し、現在では家庭用 IoT における役割を拡大しています。最大の成長を示した市場は空気清浄機、エアコン、カウンタートップ家電であり、出荷台数は前回予測の 3 倍に増加しています。

203 MILLION

2024 年に予測される Bluetooth®スマート家電の出荷台数

デバイスネットワーク

未来を推進するソリューション

ネットワーク照明制御

Bluetooth®ネットワーク照明制御が主流になりつつあります

LED 照明の急速な普及や、エネルギー効率の向上、迅速に導入可能な機能性、より上質な利用者体験に対する欲求が原動力となり、Bluetooth®業務用ネットワーク照明制御(NLC)ソリューションの需要が高まっています。

115%   CAGR  

今後 5 年間に予測される Bluetooth®ネットワーク照明制御デバイスの年平均成長率

電子棚札

Bluetooth®電子棚札が新たな大規模市場として台頭しています

電子棚札(ESL)は、常に正確な価格表示、リアルタイムプロモーションや商品情報へのアクセスの向上に加え、より満足度が高く包括的なオムニチャネル体験を提供します。小売業者にとっては、クリック&コレクトの買い物客対応におけるピッキングと配送を合理化する一方で、棚の補充を加速させ、商品在庫を最適化して、販売機会の逸失を防ぐことが可能になります。

100 MILLION

2028 年までに予測される Bluetooth® ESL デバイスの出荷台数

「ESL 市場は過去数年にわたり大きな成長を遂げており、2023 年も小売分野での導入が好調に推移しました。技術サプライヤー各社からの Bluetooth® ESL 規格の利用可能性が高まる一方で、すでに、Bluetooth 技術を活用した大規模な導入が発表されています。ESL による置き換えが可能なラベルの数は全世界で数百億枚に及び、今後の Bluetooth® ESL 技術が持つ膨大な TAM(総アドレス可能市場)を示しています。」

アンドリュー・ジニャーニ、ABI Research

状態監視

Bluetooth®︎状態監視がセンサー化を推進しています   

製造工程で使用される機械や設備は、すでに大規模な無線センサーネットワークによって監視されており、産業界のより多くのベンダーが、高額に及ぶ修理回避に役立つ予防的および予測的メンテナンスなど、状態監視のメリットを最大限活用することを望んでいます。アナリストによると、より多くの企業がさまざまな状態監視ソリューションを活用することにより、この分野における使用例が少数分散型になることが予想されます。

32 MILLION

2026 年までに予測される Bluetooth®状態監視ソリューションの導入件数

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