コミュニケーションガイド
サポートしているBluetooth®機能の表示について
2025年1月14日発行
1.はじめに
Bluetooth SIGメンバーは、Bluetooth®認証プロセスを完了したら、認証済みProductのパッケージやデータシート、ウェブページなどの販促資料に、ProductでサポートしているBluetooth機能の情報を表示することが奨励されます。本ガイドでは、Bluetooth技術の搭載を効果的に表示するための推奨事項を提供します。
本ガイドの目的は次の3点です。
- ProductでサポートしているBluetooth機能の表示における統一性を促進すること
- 購入者がProductのBluetooth技術・機能を容易に認識できるようにすること
- 最新のBluetooth技術をサポートすることでProductが持つ信頼性を高めること
2.エンドユーザー向けProductでの表示
このセクションでは、エンドユーザー向けProductでサポートされているBluetooth機能について表示する際の指針と、表示が奨励される項目およびそれらに関する効果的な表示例をお伝えします。
2.1 表示項目
エンドユーザー向けProductについては、以下に示す表示項目の活用を推奨しています。 Bluetoothワードマークと認証に使用されたBluetooth® Core Specificationのバージョン(「Bluetooth 5.4」など)を組み合わせた表示が多く見受けられますが、製品が実際にサポートしているBluetooth機能について誤解を招く可能性があるため、SIGではこうした表示を支持していないことにご注意ください。
Communication Elements Recommended terminology for use in promotional materials. |
Communication Criteria Product has completed the Bluetooth® Qualification Process and includes: |
|
---|---|---|
Bluetooth® Technology |
Bluetooth®1 |
= No criteria beyond qualification |
Bluetooth® Applications2 |
Classic Audio |
= Layer: A2DP or HFP |
Bluetooth® Core Version4 |
Bluetooth® Core 5.0 |
= ICS: CORE 1/50 or 2/50 |
1Bluetooth®ブランドガイドに従い、「Bluetoooth」と表記した場合にその表記が無線技術を指すことが明確ではない場合は、「Bluetooth」の直後に「technology(日本語を使用する場合は「技術」または「テクノロジー」)」という語を続けます。
2Bluetoothに関する文脈以外でアプリケーションに言及する場合には、アプリケーション表示項目の直前に「Bluetooth®」を付けます(例:Bluetooth® ESL)。
3Auracastの商標については、PBP対応以外にも使用条件があります。Bluetooth®ブランドガイドの記載をご確認ください。
4Bluetooth® CoreのバージョンをProduct名に含めることはできません。また、Bluetooth® Coreのバージョン表示のみによってBluetooth技術へのサポートを示すことはできません。
2.2 表示例
以下に、Bluetooth®機能へのサポートを表示することの多い、Productの技術仕様に関するウェブページの例を示します。ウェブページのフォーマットにはさまざまなものがありますが、以下の例は表示項目に関する表示条件が満たされた場合に、その項目をどのように表示すべきかを正確に表しています。
この例を確認いただいた後に、自社ProductのBluetooth 機能対応の表示方法について具体的な質問がある場合は、Bluetooth SIGの ブランドマネージメントチームまでお問い合わせください。
注:セクション2.1の表に示されたBluetoothアプリケーションのいずれにも対応していない場合は、追加情報を表示せず単に「Bluetooth®」とのみ記載することを推奨します。また、このレベルの表示では、Bluetooth® Coreのバージョン表示はエンドユーザーを混乱させる可能性があるため、Bluetooth SIGでは、バージョン表示をしないことを推奨しています。あえてバージョンを表示する場合は、例えば「Bluetooth® Core 5.4で認証取得」のように記載します。
2.3 将来的な対応に関する表示
エンドユーザー向けProductで、情報項目の表にあるBluetoothアプリケーション への将来的な対応を「Ready for」(対応予定)と表示して示すこともできます。ただし、対象アプリケーションのBluetooth Specification(Auracast™の場合のPBPなど)の認証を取得済み(または再取得予定)で、将来的に対応の予定があるとして販売したProductで、アップデートの提供を意図している場合に限ります。以下に例を示します。
3.実現技術Productでの表示
このセクションでは、実現技術ProductでサポートされているBluetooth機能について表示する際の指針と、表示が奨励される項目およびそれらに関する効果的な表示例をお伝えします。
3.1 表示項目
実現技術Productについては、以下に示す表示項目の活用を推奨しています。Bluetoothワードマークと認証に使用されたBluetooth® Core Specificationのバージョン(「Bluetooth 6.0」など)とを組み合わせた表示が多く見受けられますが、Productが実際にサポートしているBluetooth機能について誤解を招く可能性があるため、SIGではこうした表示を支持していないことにご注意ください。
Communication Elements Recommended terminology for use in promotional materials. |
Communication Criteria Product has completed the Bluetooth® Qualification Process and includes: |
|
---|---|---|
Bluetooth® Technology |
Bluetooth®1 |
= No criteria beyond qualification |
Bluetooth® Features2 3 |
Channel Sounding |
= ICS: CS 1/1 or 1/2 |
Bluetooth® Profiles4 5 |
Advanced Audio Distribution Profile |
= Layer: A2DP |
Bluetooth® Core Version6 |
Bluetooth® Core 5.0 |
= ICS: CORE 1/50 or 2/50 |
1 Bluetooth®ブランドガイドに従い、「Bluetoooth」と表記した場合にその表記が無線技術を指すことが明確ではない場合は、「Bluetooth」の直後に「technology(日本語を使用する場合は「技術」または「テクノロジー」)」という語を続けます。
2Bluetoothに関する文脈以外でBluetooth機能に言及する場合には、直前に「Bluetooth®」を付けます(例:「Bluetooth® Channel Sounding」)。
3この表は主なBluetooth機能を示しています。これ以外にも、認証を取得した機能であれば記載できます。
4プロファイルを記載するときは略語で記載することもできます(例:「Ranging Profile」ではなく「RAP」など)。
5この表は主なBluetoothプロファイルを示しています。これ以外にも、認証を取得したプロファイルであれば記載できます。
6Bluetooth® Coreのバージョンを製品名に含めることはできません。また、Bluetooth® Coreのバージョン表示のみによってBluetooth技術へのサポートを示すことはできません。
3.2 表示例
以下に、Bluetooth®機能へのサポートを記載することの多い、Productの機能に関するウェブページの例を示します。ウェブページのフォーマットにはさまざまなものがありますが、以下の例は表示項目に関する表示条件が満たされた場合に、その項目をどのように表示すべきかを正確に表しています。
この例を確認いただいた後に、自社ProductのBluetooth 機能対応の表示方法について具体的な質問がある場合は、Bluetooth SIGの ブランドマネージメントチームまでお問い合わせください。
3.3 先行対応の記載
実現技術Productで表示項目の表に示されたBluetooth機能(およびプロファイル)が確定前である場合、「early support」(先行対応)であり、「based on a working draft of a potential Bluetooth Specification subject to change」(Bluetooth Specification案に基づいており、変更される可能性がある)ことを明示していれば、先行対応を表示することができます。以下に例を示します。