技術ロードマップ

Bluetooth®技術によって、可能性は無限に広がります。Bluetooth接続は無限の可能性を実現し、人々や企業、業界のニーズに対応します。しかし、Bluetoothは単なる技術にとどまりません。世界中から集う何千ものメンバーが新しく大胆なアイデアを実現しています。これによりイノベーションが推進され、新しい市場が生まれ、ワイヤレス通信の未来が形作られています。常時50を超える仕様策定プロジェクトが進んでいますが、このセクションでは、Bluetooth技術に関する最近および今後の機能強化の一部をご紹介します。

最近および今後の主要な機能強化

主要な機能強化

ブルートゥース® Channel Sounding

2024年に発表されたBluetooth®チャネルサウンディングは、Bluetooth接続デバイスの利便性と安全性、セキュリティの向上を実現する、安全で高精度な距離認識機能です。Bluetooth®チャネルサウンディングにより、安全で信頼性の高いモバイルベースのアクセス制御システムが新たに登場しています。これらのシステムは、車両、住宅、商業オフィスなどでセキュリティを強化しながら入退室を簡素化しています。自動車メーカーはBluetoothデジタルキーの搭載を進め、ユーザーはそれを用いて自動車の施錠・解錠および始動ができます。同様に多くの住宅や商業ビルでも、Bluetoothスマートロックが標準化しています。

主要な機能強化

超低遅延HID

ULL(超低遅延)HID(ヒューマンインターフェースデバイス)強化プロジェクトの目的は、Bluetooth®ゲームコントローラーの応答性を、USB有線接続、または無線通信の独自規格を使用する場合と同等にすることにあります。この強化は最大1000Hzのポーリングレートのサポートを目指しており、AR/VR/MR(拡張/仮想/複合現実)シナリオ用のコントローラーやセンサーなど、遅延の影響を受けやすい他のデバイスの使用感向上につながる可能性があります。

主要な機能強化

HDT(高データスループット)

2016年にBluetooth®技術に加わった「LE 2M PHY」によって、Bluetooth® LEデバイス間で達成できるデータレートが従来の「LE 1M PHY」から倍増しました。LE 2M PHYの導入は、既存のユースケースの性能向上にとどまらず、Bluetooth® LE Audioを含む、多くの新しいユースケースの実現を目的としています。現在、Bluetoothデバイスはより高い性能を求めています。また、より大容量のメディアストリーミングに対応する能力も必要としており、より高いデータレートを持つBluetooth LE PHYの恩恵を受ける可能性があります。HDTプロジェクトは、このような市場ニーズの高まりへの対応を目的として立ち上げられました。最大約8Mbpsのデータレートをサポートする予定です。

主要な機能強化

高周波帯域への対応

本仕様策定プロジェクトは、5GHzおよび6GHz周波数帯域を含む、免許不要のミッドバンド周波数帯域でのBluetooth® LEの動作を定義するために進められています。毎年50億台以上の製品が出荷されるBluetooth技術は、世界で最も広く普及している無線規格です。その比類のない普及と成功を可能にした主な理由は、重要な分野での継続的な技術の進化にあります。すなわち、より高いデータスループットの実現や、遅延の低減、測位精度の向上、共存性の向上などです。この新たな周波数帯拡大プロジェクトは、将来にわたるBluetoothの継続的な性能向上を可能にします。そして、次世代Bluetooth技術のイノベーションへの道を開くことになります。

主要な機能強化

Bluetooth® LE Audioの機能強化

Bluetooth® LE Audioは、Bluetooth技術上でオーディオアプリケーションをサポートする全く新しいプラットフォームです。Bluetooth LE Audioは、ワイヤレス通話やメディアなど既存のBluetoothアプリケーションを強化するだけでなく、今後数十年にわたり、ワイヤレスオーディオの技術革新を推進します。

Bluetooth®接続と他の規格との連携

Bluetooth®規格が持つ強靭さと柔軟性によって、Bluetooth接続は継続して他の一般的なワイヤレス規格に組み込まれています。

デジタルキー規格

Bluetooth®技術は、自動車のデジタルキーソリューションにおいて重要な役割を果たし、シームレスで安全な車両アクセスを保証しています。Bluetooth接続は、Car Connectivity Consortium(CCC)、Institute for Car Connectivity Europe(ICCE)、China Association of Automotive Intelligence(ICCOA)によるデジタルキー規格において重要な実現技術です。これにより、ユーザーはスマートフォンを使用して自動車の解錠や始動ができます。

スマートホーム規格

Bluetooth®接続は、Matterスマートホーム規格で重要な役割を果たし、容易で安全なデバイス設定を実現します。ZigBeeスマートホーム規格では、Bluetooth技術がスマートフォンからのデバイス直接制御をサポートしています。これにより、シームレスなユーザーインタラクションと簡単な設定を実現し、両技術の長所を組み合わせた柔軟なアプリケーションの作成が可能になります。

Wi-Fi規格

Wi-Fi Easy Connect規格は、Bluetooth®技術を使用してWi-Fi認証情報を安全にプロビジョニングすることで、デバイスのオンボーディングを簡素化しています。これにより、デバイスをWi-Fi®ネットワークに接続する際のユーザーエクスペリエンスを向上させると同時に、複雑さを軽減します。さらに、Wi-Fi Direct規格を使用する数多くのデバイスが、最初のペアリングの際にBluetooth接続に依存しています。

Bluetoothで実現する、より良い世界